令和7年度スローガン
郷 動

令和7年度 宮﨑商工会所青年部
会長 宮﨑 孝太
会長所信
宮崎では従来、少子高齢化の加速や若年層の県外流出に伴う人口減少、産業の競争力の低下など、地域経済を取り巻くさまざまな課題に直面しており、現在も明確な解決策は見えてきていません。若い世代が県外へ流出し、中心的な働き手が減少する状況が続いている今、地域経済に活気を取り戻すためには、地元愛が強いと言われる宮崎市民・県民とともに、豊かな自然やそれに裏打ちされた産業など宮崎ならではの強みを活かしながら、持続可能な経済基盤を築く必要があります。こうした背景の中で、宮崎商工会議所青年部(宮崎YEG)は地域経済を支える重要な役割を担う者として、私たち一人ひとりがその責任を自覚し、行動します。
『スローガンに込めた想い』
令和7年度、私たち宮崎YEGのスローガンを「郷動一歩先のみやざきへ」としました。この言葉には、故郷である宮崎への想いを活動の原動力とし、メンバー皆が共に、協力し、強い心で宮崎を動かしていきたいという願いを込めています。これまでの取組を尊重し、メンバー皆の意思や新しいアイデアを積極的に採り入れ、宮崎YEGの新たな価値を創造します。ふるさと宮崎を一歩先に動かすために、私たちが先頭に立って踏み出していきましょう。
『宮崎YEGの在り方』
私は宮崎YEGの組織に対するイメージを、「円」と重ねています。これはメンバー誰もが平等に意見を出し、参加できる環境や体制という意味です。新入会員や若い世代のメンバーには新しい視点や発想を、長く経験を積んできたメンバーにはその知恵と知見を活かした意見をいただき、宮崎YEGの更なる発展と活動の充実化のため、共に議論を重ねていきます。そして、私たちの活動がより活発化し、存在感を高めていくためには、より多くのメンバーが事業や活動に参加していただくことが重要です。そのために、メンバー皆に「参加したい」と思っていただけるように取り組んでまいります。その取組みの一つとして、単会の事業はもちろん、単会内の個々の委員会や宮崎県商工会議所青年部連合会(宮崎県連)、九州ブロック商工会議所青年部連合会(九青連)、日本商工会議所青年部(日本YEG)の活動に関する情報とその目的や魅力を、よりスピーディーかつわかりやすく共有していきます。また、各委員会が事業を作り上げていく過程で会全体にアイデアや事業者を募集するなど、事業を担当委員会だけでなくメンバー皆でコミットする機会を設け、主体的かつ積極的に活動に参加していただけるようにしていきます。多様な背景を持つ集団の中で生まれるアイデアこそが、宮崎YEGの活動をさらに豊かなものにする原動力になると確信しています。また、個々の企業では実現が難しい計画や新しいことへの挑戦も、宮崎YEGの仲間と一緒に実現していきましょう。メンバーの皆さんには、宮崎YEGの看板を背負って積極的に色々なことに挑戦していただきたいと思っています。その挑戦を通じて、私たち個々のメンバーの成長や自社の発展だけでなく、地域社会に貢献する存在となっていくことができます。
『一歩』
令和7年度には、メンバー皆で挑戦し作り上げていくべき大きな事業が2つあります。
・商工会議所青年部第22回全国サッカー大会ひなたフィールドみやざき大会(7月)
今年度、第22回となるYEGのサッカーの祭典を、宮崎YEGが主催します。宮崎に全国各地から2000名を目標に来訪いただくイベントであり、3億円ほどの経済効果を地域にもたらすだけでなく、宮崎を全国にアピールし、関係人口ひいては定住人口の拡大にも繋がり得る絶好の機会となります。
・みやざき産業祭(1月下旬から2月上旬予定)
かつて宮崎YEGは、「みやざき産業祭」と銘打って、宮崎市民・県民と地元の商工業者が直接触れあう事業を開催していました。しかし、令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響で規模の縮小、そして休止を余儀なくされてしまい、現在に至っています。私は、このみやざき産業祭を通して、宮崎YEGを宮崎市民・県民の皆さんに広く知っていただきたいと考えています。そして、このみやざき産業祭を、メンバーの自企業をPRする機会としてだけでなく、地域社会とともに宮崎YEGが成長していくための大きな一歩にしたいと思い、今年度再始動を決意しました。この取組が広く拡散・共有されることで、宮崎YEGはより深く地域に根差した団体として存在意義を強めていくことができます。みやざき産業祭を開催することそのものが、私たちの未来に繋がっていくのだという強い自覚を持って、取り組んでまいります。
『最後に』
私たちが取り組む様々な事業や活動は、私たちの新たな経験や知識、コミュニティを広げるものであり、それは必ず自企業の発展、そして地元宮崎の発展に繋がります。私たち自身が高め合い、共に歩み、社会に価値を提供できる存在になり、歴史に名を残していきましょう。メンバーの近くにおられる皆々様が、いつもたくさんの笑顔で溢れることを祈念して、会長所信とさせていただきます。
郷動~一歩先の宮崎へ~
令和7年度 宮﨑商工会所青年部 会長 宮﨑 孝太